第五章 三国同盟

闇の復活に、そしてダルディークの侵攻に、いち早く気付いた者たちがいた。
この島の南部をおさめるマーサス、カッソル、ヘルンの三王である。
三人の王は、お世辞にも仲が良いとは言えなかったが、闇による自分の領地への侵略となると話は別である。

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さっそく三人の王は、三国同盟を結成。ちょうどダルディークの軍勢を囲むような形になった。

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一方、ダルディークは三国の中で一番、戦力の弱いカッソルに攻撃を集中。
マーサスとヘルンの援軍が到着する前に、黒龍の騎士ザーシュにより落とされた。

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カッソル王は、劣勢な軍を率いて最後まで前線で指揮をとり、篭城戦にまでもって行った。
しかし、最後には黒龍の騎士ザーシュに攻め入られ、単身、ザーシュに戦いを挑んだが、それはただの無謀に終わったのだった。

カッソルを落としたダルディークは、次にマーサスへと矛先を向けた。

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マーサスは三国一の軍勢を誇り、その指導者マーサス王は、若くして知将と呼ばれる戦略家であった。
ダルディークの現在の戦力では、とても勝ち目の無い相手であった。
しかし、ダルディークは、マーサスへとは攻め入らず国の外に陣を張った。そして、守りだけに徹し、決して攻め入らずに、戦いを膠着状態へともって行った。

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こうして、マーサスの軍勢を足止めし時間を稼ぐうちに、炎龍に率いられた一隊が、ヘルンへと攻め入ったのだった。
ヘルンの実力からして、攻略は時間の問題と思われたのだが……


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ヘルン「ほほう、これはこれは、素敵なレディの御登場だ」
ルーラ「ウジ虫に褒められても、うれしくないわね」
ヘルン「くのぉ……可愛い顔をしているが、やはり心は悪魔の様に真っ黒のようだな」
ルーラ「いくら私が美しいからって、そう何度も褒めなくてもいいのよ」
ヘルン「おのれぇ、へらず口を……」

(ヘルン王と戦闘→勝利)

ルーラ「フン! 口ほどにもない男ね」
ヘルン「可愛い顔をしてるんで、ついつい甘くみた様だ」
ルーラ「その可愛い女の子に殺されるのよ、幸せ者ね」
ヘルン「誰が女の子だ、くそぉ……」
ルーラ「さっきから何を時間稼ぎしているの? 援軍でもまっているのかしら?」
ヘルン「そ、そ、そんな事はない! 絶対ない!!」
ルーラ「フフフ、まぁ、誰が来ても無駄でしょうけど」
ヘルン「お、おのれぇ……ん? おお、来たか!」
ルーラ「…………」
ヘルン「ハハハ! 小娘め、聞いて驚け! 奴こそ光の騎士、フェルナスだ!!」

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フェルナス「ヘルン王、御無事で」
ヘルン「ええい、遅いぞフェルナス! まぁ、いい。とにかく、その小娘を早くかたずけてくれ」
フェルナス「女か……」
ルーラ「女だからって甘くみると痛い目に会うよ。行くよ!」

(フェルナスと戦闘→敗北)

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ヘルン「おお、流石フェルナスだ」
フェルナス「いえ、なかなか手ごわい相手でした」
ヘルン「さぁ、とどめを刺せ」
フェルナス「無抵抗な人間に、剣は向けられません」
ヘルン「何を言っとるんだ! そいつは人間じゃない! 悪魔だ! 無抵抗な悪魔を殺して何が悪いと言うのだ」
フェルナス「しかし……」
ヘルン「ええい、ならば私がやる! 剣を貸せ」
フェルナス「ヘルン王!」
ヘルン「ウッ!」
フェルナス「…………」
ヘルン「わ、分かった。ここはフェルナスの顔をたてよう」
フェルナス「ありがとうございます」
ヘルン「誰か! こやつを牢にぶち込んでおけ!」

カッソルの鎮圧を終了した黒龍ザーシュは、ダルディークにその報告をした。
ザーシュ「カッソルの一族は、女子供を含め全て始末しました」
ダルディーク「うむ。ところで、ヘルンの方だが……」
ザーシュ「ルーラが何か?」
ダルディーク「どうやらしくじった様だ」
ザーシュ「それではすぐに私が救出を……」
ダルディーク「ヘルン攻略が先だ。救出など二の次でよい」
ザーシュ「分かりました、すぐに……」