第七章 失われし暗黒のよろい

傷ついたフェルナスを捜す為、四龍の騎士たちはその跡を追った。
しかし、光の民たちの結束は固く、フェルナスに関しての質問には頑に口を噤むため、なかなかフェルナスの足取りは掴めなかった。
そんなある日、黒龍の騎士ザーシュが朗報を伝えに戻った。
前大戦で失われたはずの暗黒のよろいが、まだ存在すると言うのだ。
英雄ヴァームとともに前大戦を戦った戦士アルカース。
そのアルカースが、人里離れた山奥にあるダンジョンの中で、暗黒のよろいを守っているらしいと言うのだ。

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ダルディークは、フェルナス捜索をザーシュに任せ、単身アルカースのダンジョンへと向かった。


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アルカース「ハハン! やはり来たか、闇の小悪魔め。フェルナスの言った通りだわい」
ダルディーク「おとなしく、そのよろい渡してもらおうか」
アルカース「このよろいは、わしの命に代えても渡さん!」
ダルディーク「フッ! 貴様のような老いぼれの命が、そのよろいに代わるほどの物とでも思っているのか?」
アルカース「ぬかせ! 歳をとっても、このアルカースの戦斧さばき、衰えてはおらぬぞ!」

(アルカースと戦闘→勝利)

アルカース「グウゥ……む、無念だ」
アルカース「ヴァ、ヴァームよ、あとを……あとを頼んだぞぉぉぉぉぉ…………」

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ダルディーク「これが、暗黒のよろいか……」
そのよろいは、うっすらとオーラをまとい、静かに宙に浮いていた。それ以外は、普通のよろいと何ら変わりは無さそうであった。
しかし、ダルディークが近づくと、よろいは震えだし、オーラが大きくなっていった。
ダルディークとよろいのパワーが共鳴し出したのだった。
ダルディーク「よろいよ、我に従え」

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その瞬間、よろい自ら、ダルディークの身体に装着した。
もの凄い気を発する邪悪な力が、ダルディークの身体にみなぎり、真っ赤なオーラが身体を包み込む。
ダルディーク「フフフフ……これぞ、私の求めていた力だ」
ダルディークの力は、暗黒のよろいによって、さらに増大した。
また一歩、ダルディークは野望に近づいたのだった。

…………そして、光側は、前大戦の英雄であり、貴重な存在であったアルカースを失ったのである。