第十九章 重騎兵の塔

ダルディークの巧みな情報操作により、光軍の本隊を指揮するアフロースは、紅の軍師が死に部隊が壊滅したことを知らなかった。
そのため光軍の本隊は、ランストンにあとわずかの距離にまでせまっていた。

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そこでダルディークは、ランストンの西にある塔と城を占領し、光軍の本隊を包囲する作戦に出たのだった。
しかし、その塔を守る重騎兵は、全ての矢や剣を跳ね返してしまうのだった。
そこでダルディークは、雷龍の騎士ラーディスに、塔の占領を命じた。


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ラーディスの前に、よろいに身を包んだ巨大な重騎兵が立ちふさがる。
重騎兵「スゥーハァー……今度の奴は……スゥーハァー……なかなかやりそうだな……スゥーハァー」
ラーディス「大げさなよろいなんか着やがって。なんかの仮装行列か?」
重騎兵「葬儀衣装だよ……スゥーハァー……貴様の為のな……スゥーハァー」
ラーディス「スーハーうるせぇ奴だな、このゼンソク野郎が!」
重騎兵「おのれぇ……スゥーハァー……かかってこい!」
ラーディス「おう! その頭、ザクロの様にかち割ってやる!!」
重騎兵「バカめ!……スゥーハァー……私のよろいは……スゥーハァー……全ての攻撃を跳ね返す……スゥーハァー……不死身のよろいなのだ!」
ラーディス「フン! 俺様にかかればそんなよろい、スライムの様なもんだ」
重騎兵「どうやら……スゥーハァー……脳みそまで筋肉で出来てる様だな……スゥーハァー……叩きのめしてやる、こい!」

(重騎兵と戦闘→勝利)

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重騎兵「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
ラーディス「なにが不死身のよろいだ! スライムの方がよっぽど切りごたえがあるぜ!」
無敵を誇った重騎兵も、怪力ラーディスの前に破れ去った。

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塔を占領したラーディスは、すぐに部隊を呼び寄せ陣を張った。
ラーディスの部隊は重歩兵を基本にした守りに優れた部隊であり、この作戦には最適であった。

それと同時刻、森の城でも、もう一つの占領作戦が侵攻していた。