第二二章 燃える王都

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要塞都市を落としたダルディークは、ついに光軍の本拠地である王都に攻め込んだ。
思ったほど光軍の抵抗を受けず、ダルディークは容易に王都を包囲する事に成功した。
しかし、余りにも楽に事が運ぶため、これには何か裏があるとダルディークは読んでいたのだった。


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王の間には、光の頂点に立つハウアー王がいた。
その姿には気品があり、そして威厳があった。
ハウアー王「とうとうここまで来たか、ダルディーク」
ダルディーク「フッ! ここは、ただの通過点にすぎん」
ハウアー王「しかし、途中下車してもらわねばなるまい」
ダルディーク「力ずくで降ろすんだな」
ハウアー王「我が誇りと名誉にかけて、貴様を倒す!」
ダルディーク「なにを寝言を……死ね!」

(ハウアー王と戦闘→勝利)

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ハウアー王「グクゥ…………」
ダルディーク「貴様、命をかけて何を守っているんだ?」
ハウアー王「知らぬな」
ダルディーク「猿芝居もいい加減にしてもらおう。ここは拠点にしては抵抗が少なすぎた。何か裏があるはずだ」
ハウアー王「全てに疑いを持つから、何もかもに裏があると感じるのだ」
ダルディーク「出来もしないのに、全てを信じようとする貴様らよりはマシだ」
ハウアー王「貴様は……真の人間というものを……ゴホゴホ……知らないだけだ」
ダルディーク「真の人間を知らないのは、貴様ら人間だけだ」
ハウアー王「き、貴様らに……ゲホッ! ……人間の心が分かって……たまるか……グクゥ!」
ダルディーク「ハハハハハ! どうした、ハウアー。読心の防御が、緩んできたぞ」
ハウアー王「ウゥ……」
ダルディーク「…………なに!? ラームの鏡だとっ!?」
ハウアー王「し、しまったぁ…………」
ダルディーク「フェルナスめ! ハウアーを犠牲にしてまでも、ラームの鏡を……」
ハウアー王「も、もう手遅れだ……ラームの鏡は我ら光の者の手に……グハッ!」

それがハウアー王の最後であった。
光の指導者ハウアー王は死んだが、希望が失われたわけではなかった。
まだ光側には、光の騎士フェルナスがおり、そして最後の切札ラームの鏡があった。