第十七章 争奪 光の剣

フェルナスの消息とともに、重大な情報が手に入った。
暗黒の剣と互角に渡り合う事が出来るという『光の剣』が、存在したのだった。
しかも、フェルナスは厳しい修行の末、その剣の継承者になったというのだ。

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ダルディークは、フェルナスが光の剣を入手するのを阻止するべく、光の剣が保管されているという光の神殿へと急いだ。


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フェルナス「ダルディーク!」
ダルディーク「どうやら一歩遅かった様だな」
フェルナス「光の剣の存在を、犬の様に嗅ぎ付けたか」
ダルディーク「その剣、もらおうか」
フェルナス「取れるものなら取ってみるんだな」
ダルディーク「おもしろい」
フェルナス「もう、いままでの俺とは違う。この光の剣さえあれば、貴様などに負けはしない!」
ダルディーク「私もこうして暗黒の剣を手にいれた。つまり状況は一緒なわけだ。後は実力の差という事だ」
フェルナス「貴様にだけは……貴様にだけは絶対に負けん! 行くぞ!!」

(フェルナスと戦闘→勝利)

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ダルディーク「ヌゥ…………」
フェルナス「グクゥ…………クッ!」
ダルディークとフェルナスの戦いは双方一歩も譲らない、膠着状態にあった。
戦闘はすでに3時間にも及んでいるのだ。
ダルディーク「貴様、強くなったな……いや、その剣が強いのか」
フェルナス「貴様のそのパワーも、その邪剣に魂を売って得た力だろ」
ダルディーク「違うな。魂を売ったのは、この剣の方だ」
フェルナス「ぬかせ!」
二人には分かっていた。この戦いに決着がつかない事を……。
しかし、先に剣を引いた者が死ぬ事も分かっていた。
それからさらに時がたったとき、黒龍の騎士ザーシュが、ダルディークが遅いのを心配し、この神殿へとやってきた。
ザーシュ「ダルディーク様!」
ダルディーク「良いところへ来た、ザーシュ。このフェルナスを殺せ。今ならお前でも勝てるぞ」
フェルナス「汚いぞ、ダルディーク!」
ダルディーク「殺し合いに綺麗も汚いもあるか」
フェルナス「おのれぇ!」
ザーシュがフェルナスに切りかかろうとしたそのとき、フェルナスの部下たちが、部屋になだれ込んで来た。
戦闘は大人数の大乱戦となり、そのどさくさに紛れダルディークは神殿を後にした。
そう、ダルディークの体力は限界に達していたのだ。
もちろんフェルナスも例外ではなく、部下に助けられ、なんとかザーシュの追撃を振り切ったのだった。